フリーランスの年末調整

フリーランスとして働くと、会社員のように年末調整を会社がやってくれるわけではありません。そのため、正しく税金を納めるうえでは年末調整についてしっかり理解しておきましょう。フリーランスの場合、年末調整という言葉よりも確定申告が関係してきます。年末調整とは、主に会社員が年末に行う手続きで、1年間の所得税の過不足を調整するものです。会社が税金を計算してくれるので、会社員はあまり意識することなく済ませられます。

一方、フリーランスは自分自身で所得を計算し、確定申告を行わなければいけません。確定申告では、1年間の収入や必要経費をまとめて税金を計算します。そして、過不足があれば追加で税金を納めたり、払いすぎた税金を還付として受け取ったりするのです。この手続きが、フリーランスにとっては年末調整に相当すると思って良いでしょう。

確定申告には、「青色申告」と「白色申告」という2つの方法があります。青色申告は事前に申請が必要で、複式簿記という方法で帳簿をつける必要がありますが、控除額が大きく結果的に税金が安くなることが多いです。一方、白色申告は手続きが簡単ですが、控除額が少なくなることがあります。

年末調整がない分、フリーランスは自分でしっかりと計画を立て、必要な経費や所得を正しく把握することが大切です。税金の支払いで慌てないよう、普段から帳簿をつけておくと良いでしょう。また、経費や控除などをうまく活用することで、節税につながります。税理士に相談するのも一つの手で、手間はかかりますが正しく手続きできれば安心してフリーランスの仕事に専念することが可能です。